技能ビザの申請条件と審査基準

1. 技能ビザ申請の基本条件

技能ビザを取得するためには、以下の基本条件を満たす必要があります。

1. 専門的かつ熟練した技能を持っていること
   • 日本国内で従事する職種に関連した技術や知識が求められます。
   • 例：調理師であれば料理の専門技術、製造業であれば機械操作や加工技術など。
2. 雇用先が決まっていること
   • 技能ビザは就労ビザであるため、申請時に日本国内での雇用先が確定している必要があります。
3. 必要な実務経験や資格を有していること
   • 職種により、３年～10年以上の実務経験が求められます。
   • 一部の職種では資格証明書やトレーニング証明が必要です。
4. 日本での就労目的が明確であること
   • 具体的な職務内容や役割が明確に定められている必要があります。

2. 必要なスキルや経験について

技能ビザの審査では、申請者が該当職種において十分なスキルを持っているかが確認されます。

• 技術証明: 職務経験証明書、技能証明書、雇用契約書
• 職務経歴: 過去の雇用期間（在職証明書）、役職、具体的な業務内容

3. 学歴と実務経験のバランス

技能ビザの場合、学歴だけでは不十分であり、実務経験が重視されます。例えば、

• 学歴重視: 大学で専門知識を学んだ場合、実務経験は短くても良い場合がある
• 実務経験重視: 学歴がない場合、5年以上の実務経験が必要

職種によって異なりますが、原則として「学歴か実務経験のいずれか」が求められます。

4. 日本語能力の要件

技能ビザでは、日本語能力は求められません。
要件としては緩いと言えますが、来日後の生活は自己責任とも言えます。
無事に日本に来られたとして、どのように生活を送ってもらうのか、考えておくことが重要です。

5. 審査基準と審査時のチェックポイント

技能ビザの審査では、以下のポイントが重視されます。

• 技術的な証明: 技能や資格、経歴が確かに存在するか
• 企業の受け入れ態勢: 雇用先が適切なサポートを提供できるか（給料を支払うことができるか、実際に存在しているか）
• 日本での活動内容: 本人のスキルや経歴が行おうとする活動に合致しているか
• 過去の在留履歴: 過去の日本滞在でのトラブルがないか

これらを満たすことで、審査が通過しやすくなります。

6. まとめ

技能ビザを申請する際には、専門的な技能の証明、実務経験の裏付け、受け入れ企業の実態証明が重要です。また、雇用先の経営状況も審査の一部としてチェックされます。申請前にしっかりと書類を準備し、漏れのない申請を行うことが成功への鍵です。

技能ビザの新規申請・更新申請は、申請しようとするビザの選択が正しいか？書類はそろっているか？各種説明・証明項目が書類で補えているか？等が非常に大切です。手引きの通りに揃えるだけでは十分ではないことも多々あります。
専門的な手続きは行政書士に丸投げ依頼することもご検討ください。

＼お問い合わせ・お見積り無料！／

まずはお気軽に
ご相談ください