技能ビザの審査事例(不許可例)

目次

1. 事例の概要

今回は、会合で共有された事例ですが、家具製造職人として技能ビザを申請したものの、不許可となった事例を紹介します。申請者は海外での就労経験があり、日本の家具メーカーでの雇用が内定していましたが、結果は不許可となりました。

2. 申請者のプロフィール

  • 国籍:フィリピン
  • 年齢:35歳
  • 経歴:家具製造に関する実務経験7年
  • 日本語能力:非公表(面接なし)
  • 雇用先:関東地方の家具製造会社

3. 提出書類と問題点

  • 職務経歴書と勤務証明書は提出されたが、内容に不備がありました。
  • 雇用理由書が抽象的で、具体的な職務内容の説明が不十分でした。
  • 会社側の書類(決算書類)に一部未提出の項目があり、経営安定性に疑問が残りました。

4. 不許可の主な理由

理由①:勤務実態の証明不足

  • 勤務証明書が手書きで簡素なものであり、信憑性に欠けた

理由②:雇用理由が不明確

  • 「優秀な人材なので採用したい」という抽象的な理由のみで、業務内容との整合性がなかった

理由③:受け入れ企業の情報不足

  • 経営内容の詳細が不明なままで、職場環境の信頼性に疑義が生じた

5. 改善のためのポイント

  • 勤務証明書は勤務先の署名・押印付きで、業務内容や期間を明記する
  • 雇用理由書には、企業のどの業務にどのように関わるのかを具体的に記述する
  • 決算書や納税証明書を整備し、経営の安定性を示す

6. まとめ

技能ビザの審査では、書類の正確性と信頼性が重視されます。不許可となる原因の多くは、実務経験や雇用理由の説明不足、企業側の情報不足にあります。再申請を検討する場合は、これらの点をしっかり見直すことが必要です。

執筆者
群馬県の行政書士事務所 – 清水龍一行政書士事務所

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